映画連峰

罠だとわかっていれば、 罠ですら楽しめるんだと教えてくれた映画

舞台は、
アメリカ、ブロードウェイ界隈。
売れない劇作家が、
タイトルの通り、
死の罠をしかけていく話。

今回は、
罠だとわかっていれば、
罠ですら楽しめるんだと教えてくれた映画
「デストラップ・死の罠」について。

この映画がややこしいのが、
タイトル自体にトラップが
仕掛けてある。

デストラップ(死の罠)という、
脚本は全部で4つ存在する。

1つ目が、
「デストラップ・死の罠 」

2つ目が、
「デストラップ」を奪うために、
罠を仕掛ける劇作家を描いた
「 デストラップ・死の罠 」

3つ目が
「デストラップ・死の罠 」を奪うために、
罠を仕掛ける劇作家を描いた
「デストラップ・死の罠 」を
劇にした「デストラップ」

4つ目が
「デストラップ」を奪うために、
罠を仕掛ける劇作家を描いた
「デストラップ」を
劇にした「デストラップ」を
映画にした「デストラップ」

書いてて訳がわからないが、
こういう入れ子構造になっている。

この入れ子構造を楽しむ作品なので、
メッセージ性はないに等しい。

逆に言うと、
メッセージ性もないのに、
この作品が世に残っている理由は、
安心感なんだと思う。

現実の世界は、
三重四重に罠が張り巡らされていても、
その罠に気づけない。

そして、何もわからずに、
罠にはまって、窮地に陥ってしまう。
はっきり言って、つらい。

その点、この作品は、
タイトルで、最初に
デストラップ・死の罠 と
教えてくれている。

罠と言われて観ているわけなので、
観る方も、罠にはまりたいと言うか、
自ら望んで、はまりにいっている。

すでに罠とわかっていれば、
罠ですらも楽しめるという、
人間の性質を感じることができる。

つらい状況にタイトルをつけて
入れ子構造にしてしまえば、
その状況も楽しめるかもしれないので、

窮地に陥っているような時に
また観てみることにする。

by カエレバ