ドラマ BORDER(ボーダー)感想(ネタバレ考察)自己同一性の境界線上にいるのは友なんだと 教えてくれたドラマ

本日は
アイデンティティの境界線上にいるのは友なんだと
教えてくれた
小栗旬主演のドラマ「BORDER」についてです。

舞台は、
警視庁捜査一課
第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班。

主人公の石川(小栗旬)は、
頭に銃弾を受けたが、
奇跡的に助かる。

その死の淵というボーダーを
さまようことで、
死者と会話する能力を身に着ける。

その能力のおかげで、
他の刑事ではたどり着けない、
事実をつかむことができ、
事件を解決に導いていく。

シリーズ前半は
順調に解決していくのだが、

後半にかけてじわりじわりと、
自分が信じる絶対的に正義に突き進んで
バランスを失っていく。

ぶれずに突き進んでいる
にも関わらず、
顔色はどんどん悪くなっていく。

頭の中に銃弾が残り、
死者の霊と
交流できるようになったことで、

今まで自分が信じていたものが
揺らぎはじめる。

今まで正攻法で事件を
解決しようとしていたのが、

頭に銃弾を受けてから、
裏社会の情報屋を使い始めて
捜査をしはじめていく。

死者の声を聞けるという、
刑事にとっては、
重宝する力を手にしたことで、
どんどん独善的になっていく。

その独善さを心配して、
班長、相棒、検視官、
近しい人はことごとく、
労いの言葉をかけてくれるのだが、

死者の言葉という、
強すぎる情報源が、
主人公はどんどんと蝕まれる。

このドラマは、
アイデンティティを形作る
境界線上をふらふらとして、
ついにはその線を
越えてしまうという物語だと思う。

シリーズ後半は、
一線を超えそうな主人公を、
懸命に引っ張り戻そうとする
友人達の姿が非常に印象的。

自暴自棄になったり、
誰の言うことも聞けなくなることが、
過去の自分にもあった。

でも、アイデンティティが
崩壊するまでにはなっていないのは、

劇中に出てきた、
班長、相棒、検視官、のような
存在が自分の近くにいたからだと思う。

独善的に突っ走っている時ほど、
近くにいる心配している人達の
助言に傾けないと、
大変なことになるぞと
そう思わせてくれる作品だった。

調子に乗っているときに、
また観るのがいいかもしれない。

by カエレバ

吉峰はここで観ました↓